一口に腰痛・肩こりといっても、急性な痛みの激しい症状、
慢性で常に重だるく長時間同じ姿勢でいると痛んだり動かしにくい症状、
それに加えて脚の方にシビレが走る(神経痛としても認められる)など
原因によってさまざまな症状が現れます。
●病院での一般的な治療法
薬物療法と局所注射が多く行われているようです。
強い痛みが治まってくると腰痛体操や日常生活を気を付けるように指導されます。
痛みの激しいもので注射などが効かない場合は最終手段として手術も考えられます。
痛みの激しい急性のものでは、痛みを抑える治療と、炎症部位の血液循環改善と組織の修復を
促進させます。慢性腰痛では筋肉の緊張緩和、鎮痛、血流改善を促すような治療と併行して、
予防のストレッチや筋力トレーニングを指導します。
神経痛とは細かいものまで含めると腰痛・頚腕症候群・
頚椎捻挫などの症状とも共通するものもあります。
主な症状としては・・・
坐骨神経痛、肋間神経痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、
手首での絞扼神経障害(手根管症候群・尺骨神経管症候群)など
●病院での一般的な治療法
神経痛それぞれによって異なりますが、局所麻酔剤・抗炎症剤などの注射や痛み止めの
薬などが処方されるのが一般的です。その後リハビリテーションが行われます。
筋肉の緊張による神経の圧迫の場合は筋緊張をやわらげ、痛みの激しいものには鎮痛を目的に。
疲れやストレスで免疫力が低下したときに現れるヘルペスでは痛みに対する治療と、身体全体の抵抗力を上げるように全体を治療する必要があります。絞扼神経障害などは神経の近傍を通過する腱などが腫れている場合、腫れが退くように鍼灸治療を行います。
頚椎捻挫後遺症とは一般にむちうちといわれる追突や衝突事故で
起こるものと、頭部に直接外力が加えられて起こるものがあります。
受傷直後に頚部痛、頭重、気持ち悪いなどの症状を起こし、その後
徐々に頭痛、頚肩部のこり、腕の痛み、しびれ、だるさが現れ、
受傷程度によってめまい、耳鳴り、吐き気、眼精疲労などが起こります。
●病院での一般的な治療法
急性期は頚椎カラー固定をして頚椎の安静を保ちます。
痛みの激しいものでは筋弛緩剤・抗炎症剤などが処方されたり、症状によっては注射療法が
選択されます。急性期を過ぎると運動療法、牽引療法などが行われます。
肩から腕の痛みやしびれは、首(頚椎)のずれ、捻挫による頚椎周囲の靭帯の腫れなどにより、
そこを通る神経が圧迫されるため起こります。鍼灸治療ではこの頚椎周囲の炎症症状を緩和し、これに付随して起こるめまいや悪心などの症状も同時に治療していきます。
野球、ソフトボール、格闘家、陸上競技、ゴルフなどの
あらゆるスポーツ選手の治療煮効果的です。
痛みのコントロールはもちろん、競技特性に合った体の柔軟性、
筋出力UPを鍼技術で再現することに成功し、
多くのアスリートに支持されています。
●病院での一般的な治療法
一般的には痛み止めが処方され、ひどい場合には
痛み止めの注射が行われます。対症療法が多く、
根本治療が行われていないのが現状です。
テニス肘、ゴルフ肘、野球肩、肉離れ、捻挫などに対して、鍼灸では患部や患部と関連のある部位に鍼や温灸、必要に応じてテーピングを行い、痛みをコントロールしながら根本から治療していきます。